株取引の方法を解説!


予算に応じた株取引方法

株取引で利益を出すには、ある程度の予算がないと儲けがまとまらないところがあります。しかし、そうはいっても最初は無理のない予算で始めたいものです。この節では、予算別にどのような取引が可能なのかを見ていきましょう。

●単価が安いか1単元の株数の少ないものを探す
株を始めて間もない人だと、予算はほとんどないという場合も多いことでしょう。例えば、「何とか10万円だけ用意することができた」というような感じでしょうか。10万円で株を買うには、1単元が1,000株の銘柄だと株価が100円以内、1単元が100株の銘柄で株価が1,000円以内の銘柄になります。そのような銘柄はないわけではありませんが、数は多くありません。

ネット証券のサービスの中に、条件を指定して銘柄を検索する機能があります。そのサービスを使って「10万円以内で購入できる株」を検索して、その中から銘柄を選ぶことになります。

p9.jpgただし、10万円以内で買える銘柄は少ないので、選択の幅が少ないですし、単元株が少ないので、「値上がり幅×単元数=儲け」ですから、当然儲けも少なくなります。また、1~2銘柄に集中投資することになり、リスクが高くなります。そのことは常に頭に入れておく必要があります。株に投資する以前に、働いて資金を貯めることも必要でしょう。

●手数料をなるべく少なくする工夫をする
また、10万円クラスの売買だと、相対的に手数料が割高になってしまいます。できるだけ手数料を抑えられる証券会社を選ぶ必要があります。例えば、1日の約定金額の合計が松井証券では10万円まで、楽天証券では20万円までであれば、手数料を無料にするサービスを行っています(ただし、楽天証券は口座新規開設から3か月間のみ)。そのほか、なるべく手数料の安い特定口座にするなど、いろいろ工夫してみましょう。
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●予算20万円での株取引
予算20万円では、10万円のやり方を2倍の規模でできるということです。買う銘柄を倍にすれば分散投資になりますし、株数が倍になれば利益も倍になります。200円以下の株なら1000株、2000円以下の株なら100株買えるので、銘柄選択の幅も広がります。

「ETF」を買う方法もあります。日経平均株価に連動する商品だと、おおむね日経平均株価の10倍の値段で購入することができます。最初はETFを買ってみて、株の取引の仕方や、経済状況の見方、また売買タイミングの判断の仕方などを、少しずつ学んでいっても良いでしょう。

●予算50万円での株取引
50万円の資金があると、買うことができる銘柄が増えます。例えば、ソニーやトヨタ自動車だと、1単元が100株で、株価は約4,000円なので、40万円程度で買うことができます。同様に、200円程度の株なら2,000株を買えるので利益も見込めます(10円上がると2万円)。

ただし、50万円の資金で単元株を買うと、1~2銘柄に集中投資することになりがちです。それだとリスクが高くなるので、そのことをしっかりと認識しておく必要があります。

●予算100万円での株取引
予算が100万円ぐらいになってくると、さらに投資の幅が広がってきます。1単元が10株や100株の銘柄なら、10~30万円程度で買えるものも結構あるので(次の表)、そういった銘柄を中心にして、銘柄を分散して買ったり、あるいは時間を分けて買って買値を平均化したりすれば、リスクを抑えることが
できます。

●予算300万円での株取引
予算が増えて300万円ぐらいになると、かなり幅広く投資することが可能になります。1単元が1,000株の銘柄でも、株価が500円以内のものなら、1単元あたり50万円以内で買うことができます。そのような銘柄なら、5~6銘柄に分散投資することができる計算です。

また、少し冒険をしてみることもできます。新興企業などの中で、応援してみたい企業があるなら、その株を組み込んでみるのも良いかもしれません。ただし、新興企業の株ばかりを買うと、リスクが非常に高くなります。ベースはETF等を使ってリスクを抑えておき、冒険は一部にとどめておくことをお勤めします。

予算が増えて1単位あたりの売買金額が大きくなると、相対的に手数料は安くなってきます。手数料が安くなれば、その分利益を得られる可能性も高くなり、一段と儲けやすくなってきます。


予算が1,000万円あると、本格的な「株式投資」をすることができます。例えば次で説明するデイトレードで、200円の株を5万株買って、1分後に1円上がったところで売れば、5万円の利益が出ます。1分で5万円! 

これが高額投資の魅力でもあり、逆に下がったときは怖いところでもあります。また、中・長期取引では、安定株やETF等に分散投資しつつ、新興銘柄で冒険も少しはできるというバランスの取れた取引スタイルが取れるのも、予算が多くあればこそのことです。

p11.jpgただし怖いのは、資金に余裕があると多少の損が出ても「まだまだ大丈夫」、と損切りせずに損失が拡大してしまうという事です。小資金のときの慎重さを決して忘れてはいけません。


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