株取引の方法を解説!


株取引のIPOとは何か

これまで上場していなかった企業が、株式市場に株を上場することを「IPO」と呼びます。 IPOは「lnitialPublic offering(イニシャル・パブリック・オファリング)」の略で、日本語では「新規公開」と呼びます。

IPOの際には、新規に株が発行されたり、経営陣が持っていた株を放出したりして、株が投資家に販売されます。新規に株が発行される場合を「公募」と呼び、経営陣が株を放出する場合を「売り出し」と呼びます。

公募や売り出し際の株の価格は、「ブックビルディング」(Book Building)という方法で決められます。ブックビルディングでは、まず「1株1,000円~1,200円で販売します」というような仮の条件が投資家に提示されます。そして、個々の投資家はその条件を見て、「1株1,200円で100株買いたい」というように需要を申告します。ブックビルディングが締め切られると、需要の積み重ねで公募価格が決められます。
p13.jpg実際に株が市場に上場されて売買されるようになると、株価が公募価格を大幅に上回ることがよくあります。時には、公募価格の2~3倍まで値上がりすることもあります。その場合、公募で株を買った人は、短期間で大きな利益を得ることができます。


例えば上場した企業の中で、初値(上場して最初についた株価)が公募価格から大幅に値上がりしたところをあげると、次の表のようになります。値上がり率は、公募で買って初値で売ったものとしています。
p14.jpgすべての企業がこのような値上がりをするわけではありませんが、初値が公募価格を上回ることが一般的です。特にIT関連の企業は将来を期待した買いが集まりやすいので、初値が高くなる傾向があります。

ただし、初値が公募価格とほとんど変わらなかったり、初値が公募価格を割り込むこともあります。例えば、新規公開した「エフェクター細胞研究所」という企業は、公募価格が330,000円だったのに対し、初値は240,000円と大幅に値下がりしました。

また、株式市場の状況が悪化すると、IPOでこれほどの値上がりをする確率は下がりますし、IPO自体の件数も、大幅に減ります。これらの点は注意が必要です。


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