株取引の方法を解説!


株取引の心構えや考え方

株取引を行う際に、メンタルコントロールでもっとも重要なことは「冷静さ」と「忍耐力」だと言っても過言ではありません。まずは、この「冷静さ」と「忍耐力」について学びます。

●冷静に判断して売買する
株を始めてしばらくの間は、株価の動きに一喜一憂して、ついつい熱くなってしまいがちかもしれません。特に、株価が下がるとがっくりきてしまうことでしょう。これは仕方のないことです。

しかし、株価の動きに翻弄されて冷静さを失ってしまうことは、株式投資にとって大敵です。株価がちょっと下がっただけですぐに売ってしまったり、逆に大きく下がっているのにいつまでも持ち続けたりすると、株で利益を上げることが非常に困難なります。

また、ある銘柄の株価がどんどん上がってくると、「今買えば自分も儲かるかも」という気になって、買いたくなってくるものでしょう。しかし、これも失敗の元です。そのまま株価上昇が続くこともありますが、得てしてそのようなときは株価がピーク近くに達していて、大きく下がることもありがちです。

その一方で、持っていた株が急に値下がりすると、「これはまずい」と思って、すぐにでも売りたくなるかもしれません。確かに、その会社に何か非常に悪いニュースが出たのであれば、すぐに売った方が良いでしょう。しかし、その会社だけでなく、株式市場全体が大きく下がっているときだと、市場の流れと一緒に値下がりしただけであることが多いものです。大きく値下がりした後には、短期間で元の株価まで戻ってくることもよくあるので、株価が下がった原因をよく確かめた上で対処することが必要です。

このように、その場の雰囲気に流されて売買を判断すると、失敗することが多くなります。特に、株価が大きく値上がり/値下がりした時ほど、失敗しがちです。常に冷静な判断ができるように、しっかりとした精神力を持つことが必要です。

●じっくり待つ忍耐力も必要
たいていの人は、株を買うと株価がすぐにでも大きく値上がりすることを期待するかもしれません。短期間で2倍3倍と値上がりしてくれれば、それは大きく儲けることができるでしょう。

しかし、短期間で株価が2倍3倍に値上がりすることは、まずめったにありません。それどころか、1割~2割値上がりするのにも、数か月かかることもざらにあります。したがって、株で儲けようと恩ったら、値上がりをじっくり待つだけの「忍耐力」も必要になります。短気で我慢ができないような人には、株式投資は向かないと言ってもよいでしょう。

もちろん、何か月待ってもまったく値上がりしないような株は、乗り換えた方が良いでしょう。しかし、デイトレードをやるつもりなら別ですが、中期取引をやろうとしているのに買ってから1日2日で「値上がりしないから乗り換える」というようなことをしていると、いつまでたっても儲けることはできません。むしろ、乗り換えの際に手数料がかかってしまい、資金をすり減らすことになりがちです。

これまで預貯金しかしていなかった人だと、ゼロ金利(ほとんど利子が付かないほど低い金利)にも耐えてこられたことでしょう。それだけ我慢ができたのなら、株に対しても我慢をすることは、そう難しくはないはずです。


かつての日本は社会が大きく成長し、普通に働いて銀行に預貯金していれば、特に頭を使わなくても、それなりにお金を増やすことができました。しかし、今後の日本は社会が成熟化し、そう簡単にはいかなくなってきました。これからの社会を生き抜いていくには、人生全体の資金計画を立てて、それに沿って行動していくことが必要になっています。株式投資も、そういった計画の中に位置づけていくべきでしょう。

●資金計画を立ててみる
まず、人生全体でどの程度の資金が必要になるかということを、大雑把に見積もってみることが必要です。また、今後の人生でどの程度の収入が得られそうかということも、見積もってみます。

たいていの人は、老後になると収入が年金だけになるので、その頃になると支出が収入を上回るようになります。そして、やがては預貯金を使い果たし、老後資金が不足する、というような見積もりになることでしょう。そこで、株式投資などを行って資金を増やし、不足分を補うようにすることが考えられます。また、「将来の人生により余裕を持ちたい」という人であれば、不足分だけでなく、その余裕の分も株式投資等で稼ぐことが必要になります。

●無理な計画は立てない
このようにして計画を立ててみると、目標を達成するために必要な投資額や運用利率など分かります。当たり前のことですが、短期間で目標を達成しようとすると、追加投資額をかなり高額にしたり、運用利率をかなり高めたりなど、条件がかなり厳しくなることが分かります。

そのような条件を長期間にわたって達成するのは、まず不可能なことです。つまり、そのような計画は、計画自体に無理があるということです。無理があるなら、実現可能なレベルになるまで、計画を見直してみることが必要です。

●株式投資は余裕資金で
株にのめりこんで、手持ちの資金を金部株につぎ込んでしまう人もみかけます。しかし、それは非常に危険性の高いことです。特に、失敗して損失になったときに、大事な貯金などに手を出すと、えてしてさらに大きく損をするものです。

株式投資は、あくまでも余裕資金の範囲で行うようにしましょう。仮に失敗したとしても、それを埋めようとして熱くなったりせずに、常に冷静でいるべきです。また、株に役人する資金は、しばらく使うことがないお金にします。もし、そう遠くない将来に必要なお金を株につぎ込んだ場合、失敗すると取り返すのはほぼ無理です。

「近々家を買うから、その頭金を株で増やそう」とか、「子供がもうすぐ進学するから、その資金を株で作ろう」というように、目先に必要なお金は、確実性の高い方法で運用するべきです。また、目前になって急に資金を作るのではなく、長期的に計画を立てて、無理なく資金を蓄えておくようにすべきです。


株を始めたばかりの人の場合、「周りは損をしているようだが、自分なら大きく儲けられるだろう」という気持ちでいる人もいるかもしれません。マネー雑誌や株関係の書籍を見ると、「誰でも簡単に儲かる」というような類の情報が結構あって、そういう気になるのも分かります。

しかし、株で儲けるのは簡単なことではありません。もし、そんなに簡単に株で儲けることができるなら、株で損をする人など少ないはずです。しかし、実際には株で儲けている人はほんの一握りで、その他大勢の人は損をしているのです。

株式市場には、海千山千の投資家が多数います。駆け出しの初心者が、そのような投資家と勝負すれば、そう簡単に勝てないのは当たり前のことです。株を始めるにあたっては、まず「自分なら儲けられる」というような考えを捨てることが必要です。正しい知識を身につけ、また経験を積んで、ようやく儲けられるようになっていくのです。

また、運良く大きく儲けることができたとしても、「自分のやり方が良かったからだ」と図に乗るのではなく、あくまでも謙虚であることが必要です。


中には、「会社を辞めて、株の儲けだけで生活したい」という人もいることでしょう。しかし、前述したように、株で儲けるのは簡単ではありません。株で生活するのは、非常に難しいことだといえます。

例えば、年間の生活費として、500万円が必要だとしましょう。その500万円を株の儲けだけで得ようとすれば、どれだけの資金と、どれだけの運用利率が必要でしょうか?

資金が1,000万円あるとすると、500万円を稼ぎ出すには、年に50%の利益を上げることが必要です。しかし、毎年50%の利益を上げ続けるのは、プロの投資家でもまず不可能です。ましてや、株式投資の初心者がそのような利益を上げるのは、よほど幸運に恵まれない限りは不可能です。資金が1,000万円あってもそう簡単には行かないので、もっと資金が少ない人であれば絶対に不可能だといっても過言ではありません。

また、「株の儲けは不労所得だ」と思っている人も多いでしょうが、楽をして儲けられるほど甘い世界ではありません。株について研究して、情報を集めたりするには、それなりの時間と労力が必要です。その時間や労力のコストを考えてみれば、不労所得ではないことがお分かりいただけるでしょう。


銘柄を選んだり、売買のタイミングを決めたりするのは、慣れるまでは難しいものです。また、慣れたとしても、自分で考えたり調べたりするのは、手間がかかるものです。

そのため、ついつい人に頼って情報を得たくなるものです。マネー関係の雑誌でお勧め銘柄を探してみたり、投資顧問に料金を払って情報をもらったりなど、方法はいろいろとあります。ただし、他人に頼ってばかりいると、なかなか株で勝つことはできません。株で儲けている人は、自分で情報を集め、自分の頭で考えて、判断をしているものです。周りの情報は鵜呑みにせず、参考程度にとどめておいて、あくまでも最終判断は自分で下せるようになることが必要です。

いろいろと試行錯誤していくうちに、「自分なりの投資スタイル」が出来上がってくることでしょう。そうなってくると、徐々に儲けられるようになってきます。


買った株が常に値上がりすれば言うことはありませんが、実際にはそんなことはあり得ません。値下がりする株も必ず出てきます。そのときにどのように対処するかということも、株式投資をする上で重要なポイントになります。

損が出ている株があると、「このまま引き下がれない」「そのうちいつかまた上がるだろう」というような気持ちになって、そのまま持ち続けてしまうことになりがちです。しかし、損失が出ている株は、得てしてさらに値下がりして、損失が拡大してしまうものです。そうなってしまうと、もはや売るに売れない状態になり、「塩漬け」になってしまいがちです。

株を買った後で、株価がある程度値下がりして損失の状態になったら、その投資は失敗であったと潔く認めて、損失をそれ以上拡大させないように、売ってしまうことが必要です。つまり、「損切り」を行うわけです。株で儲けている人は、損切りがうまいことが多いものです。

ただし、株価は日々変動するので、買値から若干下回ることはよくあります。そのたびに損切りしていては、手数料がかさんでしまって儲けることができません。少々の値下がりであれば、損切りせずに持続して、様子を見ることも必要です。


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