株取引の方法を解説!


株取引の格言から学ぶ4

株を一度買ったあと、その株価が下がったときに、もう一度買い増して、平均の買値を安くすることがあります。例えば、500円で1,000株買った後、株価が400円に値下がりしたので、さらに1,000株買い足すような場合です。この場合、平均の買値は500円と400円の間の450円になります。

このように、買値から値下がりした株を買い増して、平均の買値を下げることを、「難平(ナンピン)買い」と呼びます。「難平」は「難」(損)を平均化するというような意味です。

ナンピン買いをすると、平均の買値が下がる分、その後に株価が上がれば大きな利益になります。しかし、株価がずるずると下がっていくと、さらにナンピン買いをすることが必要になり、資金が大量に必要になります。

このように、下手にナンピン買いをすると、1つの銘柄に大量の資金をつぎ込むことになり、失敗すると取り返しがつかなくなります。ナンピン買いをせずに、買った株が値下がりしたら、潔く損切りする方がよいでしょう。


株価の動きを図に表したもののことを、かつては「罫線」と呼んでいました(現在では「株価チャート」と呼びます。)今では株価チャートはパソコンで簡単に見ることができますが、パソコンがなかった頃だと、全部手書きで作るしかありませんでした。手書きだと作業に時間がかかり、多くの銘柄の動きを見比べるのが難しくなります。

そのため、どうしても自分の手持ち銘柄や興味のある銘柄だけに関心が集中してしまい、株式市場全体に目が行き届かなくなって、流れを見誤りやすくなります。その結果、儲けられずに損が増えていく(足が出る)ということになりがちです。

株価チャートは売買タイミングを判断する上で重要ですが、株価チャートだけで判断するのではなく、企業の業績・財務や株式市場全体の動きなどもあわせて、総合的に判断するようにしましょう。


毎日相場に向き合っていると、「何も話題もないのに、なぜこの株がこんなに上がるのか」と思ったり、あるいは「こんなに良い材料があるのに、なぜこの株は上がらないのか」と思うこともよくあります。

このように、株価は理論的に説明できない動きをすることもあるものです。そのようなときは、自説に固執して「そんなはずはない」と言い張るのではなく、今の株価の動きを素直に受け入れて、それについていった方が良い結果になりやすくなります。

株価を決めるのは、自分一人の考えではなく、相場に参加するすべての人の意思です。そのことを頭に入れて、相場にあたるようにしましょう。


最後に「相場に王道なし」という格言を紹介しておきましょう。

株関係の情報の中には、「こうすれば簡単に儲かる」「こうすれば絶対に儲かる」というようなことをよく関きます。しかし、簡単に、また絶対に儲かる方法(王道)など、株の世界にはありません。これが「相場に王道なし」という格言の意味です。

株で儲けていくには、基本に忠実になることが重要です。株について正しい知識を持ち、常日頃から経済の動きなどに関心をもって、自分で情報を集めて判断を下せるようになることが必要です。


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