株取引の方法を解説!


株価チャートの保ち合いでよく出るパターン

株価が保ち合いで推移する際にも、パターンが出ることがあります。ここではそういったパターンについて学習します。

保ち合いのパターンは、その上下のトレンドラインの動き方によって、大きく2つのグループに分けることができます。その1つは、上下のトレンドラインが平行になるパターンです。
 
このグループのパターンとしては「ボックス型」と「フラッグ型」があります。ボックス型は、上下のトレンドラインが水平になる型で、フラッグ型は上下のトレンドラインが斜めになっている型です。また、これらのパターンに入る前のトレンドによって「上昇型」と「下降型」に分けることができます。

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売買のタイミングですが、「保ち合い離れにつけ」という格言があります。つまり、上下どちらのトレンドラインを抜けるかによって、買いか売りかが決まります。上に抜ければ買いであり、下に抜ければ売りです。なお、上昇トレンドからこれらのパターンに入った場合は、パターンから抜けると上昇トレンドになることが多いと言われます。また、下落トレンドからこれらのパターンに入った場合は、パターンを抜けたあとも下落になることが多いと言われます。
 
ただし、必ずしもそうなるとは限りません。パターンが終わったあとで、株価が上下のどちらに抜けるかによって、買いか売りかを判断します。上に抜ければ買いであり、下に抜ければ売りです。


もう1つのグループは、上下のトレンドラインの間隔が徐々に狭くなって、最終的に収束するパターンです。このグループのパターンには「ペナント型」「三角形型」「ウェッジ型」の3種類があります。

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また、株価の動きが三角形に見えることから、日本ではこれらの型を総称して「三角保ち合い」とも呼びます。いずれのパターンも、売買の勢力が徐々に桔抗していって、値動きが小さくなっていくことで起こります。

ペナント型は、上側のトレンドラインが下がり、下側のトレンドラインが上がって、徐々に収束していく形です。三角形型は、上下どちらかのトレンドラインが水平になり、もう片方のトレンドラインが他方に近づいていく形です。そして、ウェッジ型は上下のトレンドラインが同じ方向に動きつつ、徐々に動きが狭まっていく型です。

売買タイミングの判断方法は、上下のトレンドラインが平行になる場合と同じです。つまり、株価が上側のトレンドラインを抜ければ買いであり、下側に抜ければ売りです。


●ボックス型の保ち合いの例
まず、ボックス型の保ち合いの例を見てみましょう。例として、ソニーの週足チャートを使います。
このチャートを見ると、2002年7月頃から2003年1月頃までの間、株価は5,000円~5.500円程度で上下を繰り返していて、ボックス型の動きになっています。そして、2003年1月中旬に下側のトレンドラインを割り込んだあとは、株価が下落し始め、最終的には3,000円を割るところまで落ち込んでいます。

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●三角形型の保ち合いの例
保ち合いのパターンのもう1つの例として、三角形型の保ち合いを見てみましょう。例として、2004年1月以降の日経平均株価の動きを見てみます。

日経平均株価は2004年5月に12,000円を超える高値をつけたあと、2004年12月ごろまでは一進一退の動きが続いていました。チャートで見ると、下側のトレンドラインはやや上向きで、上側のトレンドラインが徐々に下がっていて、ほぼ三角形型の保ち合いになっていることが分かります。

そのあと、2004年暮れ頃から日経平均株価は上がりだし、上側のトレンドラインを抜けていて、そこが買いのポイントです(次の図の「買い」の位置)。そのあと、日経平均株価は堅調な動きを続けていることが分かります。
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