株取引の方法を解説!


株取引でゴールデンクロス・デッドクロスのタイミングは遅い

ゴールデンクロス/デッドクロスでの売買には難点があります。それはタイミングが出るのが遅いことです。ゴールデンクロス/デッドクロスは長短の移動平均線のクロスですが、移動平均線は株価より遅れて動く傾向があるので、ゴールデンクロス/デッドクロスはどうしてもタイミングが遅れます。

そのため、ゴールデンクロスになってから株を買い、デッドクロスで売っていたのでは、あまり儲けることはできません。特に、株価上昇が短期間で終わってしまうと、ゴールデンクロスをした頃には、株価がすでにピークを過ぎて下がり始めている、というようなこともあります。

●実際の例
次の図は、新日本製鉄の週足チャートに13週/26週の移動平均線を入れたものです。このチャートを見ると、ゴールデンクロス/デッドクロスが2か所ずつあります。これらのうち、ゴールデンクロス②のあとは株価が大きく上昇していて、買いポイントとして良い結果になっています。ただし、2002年11月の底値からはすでに約3割上昇したあとであり、タイミングが遅れていると言えます。

デッドクロス①は、そのあとは株価が大きく下落しているので、売りポイントとしてまずまずの位置です。ここはタイミングとしてはそこそこ良いでしょう。

しかし、ゴールデンクロス①は、株価が頭打ちになって下がり出した位置で出ています。また、デッドクロス②は、株価が底打ちして上がりかけている位置で出ています。これらのゴールデンクロス/デッドクロスで取引することは完全に失敗です。
p67.jpg●売買を追認するためにゴールデンクロス/デッドクロスを使う
このように、ゴールデンクロス/デッドクロスは、それが出てから売買していてはタイミングが遅れてしまいます。これらを見てから売買するのではなく、それより前の段階でグランビルの法則などを使って売買し、ゴールデンクロス/デッドクロスはその売買を追認するのに使う、というのが良い方法でしょう。


>> 元メリルリンチ証券No.1トレーダーの教材が無料 



 
  価格キャッシュバック