株取引の方法を解説!


株取引でボリンジャーバンドの仕組み

株価は日々上下しますが、その「上下の幅」を予測するのに便利な指標として「ボリンジャーバンド」というものがあります。ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に線を引いて、株価の動く範囲を予測するのに使う指標です。考案者のジョン=ボリンジャー氏の名前から、ボリンジャーバンドと呼ばれています。

上下に引く線は「標準偏差」というもの使って決めます。標準偏差は統計学で出てくるもので、詳細は複雑になるので割愛しますが、一言で言うと「平均からのばらつきの大きさ」を表すものです。標準偏差は、一般には「σ(シグマ)」という記号を使って表します。

ボリンジャーバンドの引き方ですが、移動平均からの標準偏差σ)を日々求めて、移動平均線±σの位置と、移動平均線±2×σの位置に点を打ち、それらの点を線で結ぶ、という方法を取ります。説明を読んだだけでは難しそうに思えるかもしれませんが、実際に使う場合は複雑な計算はパソコンに任せて、ボリンジャーバンドの見方だけ理解すれば十分です。

Yahoo!ファイナンスやケンミレ株式情報のチャート、松井証券などの多くの証券会社のチャートには、ボリンジャーバンドを表示する機能があります。

株価の動きが穏やかなときは、移動平均線からのばらつきが小さいのでσの値は小さくなり、移動平均線に近い位置にボリンジャーバンドが引かれます。これに対して、株価の動きが激しくなるとσの値が大きくなり、移動平均線から離れた位置にボリンジャーバンドが引かれます。つまり、株価の動き方の激しさに応じて、ボリンジャーバンドは幅が狭くなったり広くなったりします。
p68.jpg図は、2003年1月以降の日経平均株価の週足チャートに13週移動平均線を入れ、その上下にボリンジャーバンドを引いた例です。株価の動きが激しいところではボリンジャーバンドの間隔が広くなり、逆に株価の動きが穏やかなところではボリンジャーバンドの間隔が狭くなっていることが分かります。


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