株取引の方法を解説!


株取引でボリンジャーバンドの見方

ボリンジャーバンドは、次のような見方をします。

●株価の動く範囲を表す
標準偏差(σ)には「多数のデータが『正規分布』沿って分布している場合、平均-2×σ~平均+2xσの範囲内(つまり標準偏差の2倍の範囲内)に、データの約95%が分布する」という性質があります。

p69.jpg株価はぴったり正規分布するわけではありませんが、正規分布に近い性質があります。そのため、株価が移動平均-2xσより安くなったり、逆に移動平均+2xσより高くなったりすることは、あまりありません。つまり、株価の動きは「移動平均線-2xσと移動平均線+2xσのボリンジャーバンドの範囲内にほぼ収まる」と言うことができます。

実際に、先の日経平均株価とボリンジャーバンドの図を見てみると、ローソク足は移動平均線-2xσと移動平均線+2xσのボリンジャーバンドの範囲内にほぼ収まっていることが分かります。

このように、移動平均線-2×σ/移動平均線+2xσのボリンジャーバンドは、それぞれ下値指示線/上値抵抗線のような働きをすることが分かります。

●±2σを超えたら売買する
ボリンジャーバンドの1つの見方として「株価が移動平均線+2σの線を上回ったら売る」「株価が移動平均線-2σの線を下回ったら買う」というものがあります。

先ほど学んだように、株価の動きは移動平均線-2σ~移動平均線+2σの範囲内に収まる傾向があります。したがって、その範囲から外れたということは、株価が上がり過ぎ(下がり過ぎ)になっていることだと判断して、売り(買い)のタイミングとするわけです。

p70.jpgただし、「株価が移動平均線-2σの線を下回ったら買う」という方法は、株価が大きく下落している中で買うことになります。株価がその時点で底打ちすることもありますが、短期間の反発で終わることも多くあります。さらに、ほとんど反発せずに再度下がりだすこともあります。

買うとしても、短期間で売ることを前提にした方が良いでしょう。また、買値から下がった時には、損切りもしっかりと行う必要があります。

●+2σの線に張り付いている間は持ち続ける
株価がしばらくの間勢い良く上昇すると、株価が移動平均線から大きく離れて、ボリンジャーバンドの+2σの線に張り付いたような状態が続くことがあります。特に、株価が下落トレンドから上昇トレンドに変わった直後に、このような形で上昇することが多くあります。

そのようなときは、その株を持ち続けて、+2σから離れて下がりだすのを持つ方が良いでしょう。+2σから離れて+1σを下回ったら売るのが良いようです。

p71.jpg●ボリンジャーバンドの幅が狭まったら注意
ボリンジャーバンドの幅は広くなったり狭くなったりしますが、帽が狭くなるのは株価の動きが穏やかなときです。穏やかな動きがしばらく続いたあとで株価が動き始めると、大きく動くこともよくあります。

そこで、ボリンジャーバンドの幅が狭くなってしばらく経過したら、株価が上下どちらの方向に動き出すかを注目するようにします。上に動くようであれば、買いのタイミングだと判断することができます。遂に、下に動くようなら、その株は売りだと言えます。


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