株取引の方法を解説!


株取引で遅行スパンとは何か

遅行スパンは、日々の終値を、当日を含めて26日遅行させた(後ろにずらした)ものです。株価が上昇トレンドの時は、遅行スパンは株価の上に位置します。逆に、株価が下落トレンドになると、遅行スパンは株価の下に位置します。

そして、株価のトレンドが変わるときには、株価と遅行スパンがクロスします。下落トレンドから上昇トレンドに変わるときには、遅行スパンが株価を下から上に抜く動きになり、それを「好転」と呼びます。逆に、上昇トレンドから下落トレンドに変わるときは、遅行スパンが株価を上から下に抜き、それを「逆転」と呼びます。

p77.jpgただし、遅行スパンは株価そのものを後ろにずらしたものなので、ジグザグとした動きをします。そのため、株価と運行スパンは頻繁にクロスする傾向があります。特に、株価の動きが保ち合いになると、クロスする頻度が高くなります。

このように、遅行スパンだけで売買タイミングを判断するのは困難です。例えば、図はトヨタ自動車の2003年12月~2004年12月の日足チャートに、遅行スパンを加えたものです。丸で囲んだ部分は、株価が保ち合い気味に推移している所です。

そこを見ると、株価と遅行スパンが頻繁にクロスしていることが分かります。また、それ以外の部分でも、株価と運行スパンがところどころでクロスしていることが分かります。これだけを見ても、売買タイミングを判断することはできないでしょう。

遅行スパンだけでなく、基準線/転換線や先行スパンも合わせて判断することが必要です。基準線/転換線、先行スパン、遅行スパンのすべてが好転している状況が好ましく、逆にすべてが逆転している状況は良くありません。


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