株取引の方法を解説!


株取引で目標株価を算出する

一目均衡表では、株価がどこまで上がる(下がる)かを予測することも行います。これを「値幅観測論」(ねはばかんそくろん)と呼びます。また、一般に売買するために予測する株価のことを目標株価と呼びます。

値幅観測論では、株価の動く形をもとにして、次の上昇(下落)の値幅を予測します。予測の際の計算方法には、V/N/E/NTの4つがあります。直近から株価チャートをさかのぼって安値→高値→安値の所を見つけ、直近の安値をC、その前の高値をB、さらにその前の安値をAとして、次の図のように計算します。例えば、A~Cの各点の株価がそれぞれA : 300円/B : 350円/C : 330円だったとすると、将来のD点の株価は次のように計算します。

 V計算式:D=B+(B-C)
       =350+(350-330)=370円
 N計算式:D=C+(B-A)
       =330+(350-300)=380円
 E計算式:D=B(B-A)
       =350+(350-300)=400円
 NT計算式:D=C+(C-A)
       =330+(330-300)=360円
p80.jpg●目標株価算出の例
それでは、目標株価を算出する例をあげておきましょう。トヨタ自動車の2003年11月~2004年7月の日足チャートを使います。
p81.jpgまず、図中のA~Dの各点を見てみましょう。D点の実際の株価は4,180円ですが、A/B/Cの各点の株価(3,140円/3,800円/3,390円)から前述の計算式で予測してみると、次のようになります。
 
 V計算式  :3,800円+(3,800円-3,390円)=4,210円
 N計算式  :3,390円+(3,800円-3,140円)=4,050円
 E計算式  :3,800円+(3,800円-3,140円)=4,460円
 NT計算式 :3,390円+(3,390円-3,140円)=3,640円

これらの予測値を見ると、V計算式の4,210円が実際の株価にほぼ近くなっています。次に、図中のA'~D'の各点を見てみましょう。 D'点の株価は4,520円ですが、これをA'~C'の各点の株価(3,390円/4,180円/3,730円)から計算してみると、次のようになります。

 V計算式  :4,180円+(4,180円-3,730円)=4,630円
 N計算式  :3,730円+(4,180円-3,390円)=4,520円
 E計算式  :4,180円+(4,180円-3,390円)=4,970円
 NT計算式 :3,730円+(3,730円-3,390円)=4,070円
 
今度は、N計算式の4,520円にぴったり一致しています。このように、目標株価をある程度予測する際に、V/N/E/NTの4つの計算式を使うことができます。


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