株取引の方法を解説!


株取引で乖離率で売買タイミングを判断する

乖離率を使って、売買のタイミングを判断することもできます。

●乖離率が大きな値をとるタイミングを狙う
株価は日々上下しますが、移動平均線から極端に離れることはそう多くありません。そのようなことが起こるのは、何らかの理由で株価が急騰(急落)するときだけです。

ただし、そういった急騰(急落)はいつまでも続くことはなく、比較的短期間で収束するのが普通です。つまり、急騰していたのであれば、そのあとに急落し、また急落していたのであれば、そのあとに大きく反発することが多くなります。これは、グランビルの法則でも出てきました。

株価が急騰して移動平均線から大きく上に離れると、乖離率がプラスの大きな値になります。そこで「乖離率が大きくプラスになっていれば、株価が上がり過ぎているので、そのあとは株価が下がる確率が高い」と考えて、売りのタイミングと判断します。

p85.jpg逆に、株価が移動平均線から大きく下に離れたときは、乖離率はマイナスの大きな値になります。そこで「乖離率が大きくマイナスになっているときは、株価が下がり過ぎで、そのあとに上がる確率が高い」と考えて、買いのタイミングと判断します。

p86.jpgでは、「乖離率が大きくプラス(マイナス)」の「大きく」はどのように判断すれば良いでしょうか? これは、過去数年ぐらいの範囲でその銘柄の乖離率のチャートを描いてみて、乖離率がどのぐらいの範囲に分布しているかを見て判断します。

例えば、過去数年の乖離率の動きを見て、おおむね土15%以内で動いている場合は乖離率が-15%を下回ったら下がりすぎなので買い」「乖離率が十15%を上回ったら上がり過ぎなので売り」のように判断します。

●乖離率で判断する場合の注意
乖離率がプラスの大きな値をとるのは、上昇トレンドの中で急騰する時です。株価が大きく上がったあとでいったん下がり、しばらく落ち着くと、再度株価が上がりだすこともあります。その場合は、移動平均線等を使って、買いのタイミングを探すようにします。

逆に乖離率がマイナスの大きな値をとるのは、下落トレンドの中で急落する時です。この場合は、下げからの反発が短期間で終わることもよくあります。したがって、「乖離率がマイナスの大きな値になった」という理由で買う場合は、短期決戦と割り切って、ある程度値上がりしたらすばやく売る方が無難です。

さらに、乖離率がマイナスの大きな値をとっているからといって買うと、そのあとに株価がさらに下落することもありえます。特に、その銘柄特有の悪材料で株価が下がっているときは、大きく下げたあとにもほとんど反発せずに、ずるずると下げ続けることもあり得ます。そのような銘柄は、買わないようにしましょう。

●値勣きの激しい銘柄は避ける
値動きの激しい銘柄は、予想外の高値/安値をつけることがあります。そのため、乖離率の分布も不規則になりがちで、乖離率で売買タイミングを判断するのは非常に難しくなります。

そのような銘柄は、乖離率で売買タイミングを判断するのに向いていないので、避けるようにしましょう。


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