株取引の方法を解説!


株取引で騰落レシオの例

次の図は、2004年1月から2005年1月の日経平均株価のチャート(終値の祈れ線グラフ)と騰落レシオの動きを比較してみたものです。
p98.jpgこの期間で見てみると、騰落レシオが70%近くまで下がったときには、日経平均株価も短期的な底をつけている傾向が見えます。したがって、「騰落レシオが70%近くまで下がったら買い」というのは、有効な戦略になると言えます。

これに対して、日経平均株価の天井と騰落レシオの天井は若干ずれが見受けられ、騰落レシオが日経平均株価に先行している傾向が見えます。騰落レシオが天井を打って下がりだしたら、しばらく様子を見てから売るのが良さそうです。

なお、「ETF」という商品を紹介しましたが、ETFの中には日経平均株価に連動するものがあります。そこで、ETFの売買タイミングを判断する際に、騰落レシオを使うのも1つの方法です。

●騰落レシオと日経平均株価が連動しないときもある
先に取り上げた例では、日経平均株価と騰落レシオが比較的連動して動いていました。しかし、常に連動するわけではなく、かなり違う動きをすることもあります。特に、一部の銘柄群に人気が集中して、その他の銘柄が見向きもされなくなると、日経平均株価と騰落レシオの動きにズレが出ます。

例えば、かつてのネットバブルの頃には、IT関連の一部の企業に人気が集中して、それらの銘柄の株価はどんどん上がりました。しかし、それ以外の企業は見向きもされなくなり、株価が下がりました。

日経平均株価を構成する銘柄には、IT関連の大手企業(ソニーなど)も多数入っているので、ネットバブルの頃には日経平均株価は上昇しました。しかし、IT関連以外の企業は値下がりしていたので、騰落レシオは下落傾向になりました。

また、2003年4月に日経平均株価がバブル後最安値をつけた頃は、主力企業の株価は下落していましたが、それ以外の企業の中には株価が上がっているものもありました。そのため、騰落レシオはそれほど低くない状態になっていました。

このように、日経平均株価は騰落レシオとは必ずしも連動しません。言いかえると、個別銘柄は、日経平均株価とは違う動きをすることもあるということです。このことは頭に入れておきましょう。

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