株取引の方法を解説!


株取引で信用取引の費用・逆日歩・配当

現物取引の場合は、株を売買する際の費用は売買委託手数料だけです。これに対して、信用取引では売買委託手数料以外に各種の費用がかかり、複雑になります。また、売却益以外の収入が得られる場合もあります。

●金利など
空買いをする場合、お金を借りることになるので、借りたお金に対する金利がかかります(信用取引金利)。利率は証券会社によって異なりますが、2005年6月の時点では年2.1%程度のところが多くなっています。

その一方で、空売りをする場合は、株を借りることになりますが、株を借りるための費用として「信用取引貸株料」(しんようとりひきかしかぶりょう)がかかります。この利率も証券会社によって異なりますが、2005年6月の時点では年1.1%程度です。

なお、信用取引金利や信用取引貸株科は、世の中の金利水準に応じて変わります。今後世の中の金利が上がると、これらの費用も上がることになります。

●信用管理費
新規に空買いまたは空売りを始めてから1か月が経過するごとに、「信用管理費」という費用もかかります。信用管理費は、1株につき10.5銭です。ただし、下限は105円、上限は1,050円です。

●名義書換料(めいぎかきかえりょう)
空買いを行っている状態で、その銘柄の決算日を経過した場合は、「名義書換料」という費用もかかります。名義書換料は次のように計算します。

52.5円×空買いしている株数÷1単元の株数

●逆日歩(ぎゃくひぶ)
空売りに使われる株は、通常は「証券金融会社」という会社から借りる形になっています。しかし、空売りが非常に多くなると、証券金融会社の持っている株だけでは不足して、外部の大口の株主(生命保険会社など)から株を借りることが必要になります。

このように、空売りの株が不足して外部から株を借りる場合には、そのことに対する手数料が徴収されます。この手数料を「逆日歩」と呼びます。逆日歩は、空売りをしているすべての投資家から均等に徴収されます。これに対して、空買いをしている投資家は、逆日歩を受け取ることができます。

逆日歩の額は、株不足の度合いによって変化します。株不足が激しい場合は、かなり高額の逆日歩がつくこともあります。

●配当
信用取引で空買いをしていて、決算日を超えて持ち越した場合は、現物取引での配当に相当する額を受け取ることができます。これに対して、空売りをしたままで決算日を経過した場合は、配当に相当する額を支払うことが必要です。

なお、信用取引で空買いをしていて決算日を経過しても、株主優待は受け取ることができません。


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