株取引の方法を解説!


株取引でリスクを抑える基本は分散投資

株式投資のリスクを抑える上では、「分散投資」がもっとも基本になります。まずは、この分散投資について学びます。

●集中投資はリスクが大きい
「株で失敗した人」の例で、「1つの銘柄に資金を集中的に投資していた」というような話をしました。
1つの銘柄に集中投資した場合、その会社に何か良いニュースが出れば、株価が大きく上がって儲けることができます。しかし、逆に悪いニュースが出ると、株価が大幅に値下がりしてしまい、大きく損失を受ける恐れがあります。

このように、1つの銘柄に集中投資すると、株価の変動を大きく受けやすくなり、資金が非常に不安定になります。あとで学びますが、資金が不安定になると、ある一時期は大きく儲かることがあっても、長い目で見ると儲かりにくいという問題があります。

●分散投資でリスクを抑える
これに対して、1つの銘柄に資金を集中投資せずに、複数の銘柄に分散して投資する方法もあります。分散投資をした場合は、その中の1社の株価が大きく変動したとしても、資金全体の変動は抑えられます。
p3.jpg例えば、A社1社に100万円を投資して、その株価が半分になってしまうと、100万円の資金が50万円に減ってしまいます。一方、A~Eの5社に20万円ずつ投資して、A杜の株価が半分になり、残りの株価は変わらなかったとすると、資金は90万円に減るだけで済みます。

●値動きが異なる銘柄に分散投資する
分散投資にはリスクを軽減する動果がありますが、闇雲に分散投資すればよいというものでもありません。「できる限り、値動きが異なる銘柄に分散して投資する」ということが重要です。また、もっとも良いのは、「値動きが遂になる銘柄を組み合わせる」という方法です。

値動きが遂になる銘柄を組み合わせると、片方が上がると片方が下がるという動きになり、上げと下げが打ち消しあって、値動きが穏やかになります。したがって、リスクを軽減することができます。
p4.jpgただし、株式市場の各銘柄は、先に学んだように全体的に似通った動きになりやすくなります。そのため、値動きが遂になる組み合わせというのは、まず存在しません。そこで、「値動きの関連性が薄い銘柄を組み合わせる」という手法をとります。具体的には、「複数の異なる業種から銘柄を選ぶ」ようにします。

1つの業種だけから銘柄を選んだ場合、それらの各銘柄が景気などから受ける影響は、ほぼ同じになると思われます。その結果、値動きも似たような感じになってしまい、分散投資の効果がほとんど出なくなってしまいます。

これに対して、業種を分散すれば、ある程度は値動きに違いが出てくるので、分散投資の効果が出やすくなります。業種によって、景気の影響を受けやすいところと受けにくいところがあるので、それらを組み合わせると良いでしょう。景気の影響を受けやすい/受けにくい業種としては、次の表のようなものがあります。

なお、景気の影響を受けにくい銘柄のことを、「ディフェンシブ銘柄」と呼びます(ディフェンシブ=防御的)。
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●市場に分散投資するのと同じ働きをするETFを利用する
ETFは「Exchange Traded Fund (エクスチェンジ・トレーディッド・ファンド)」の略で、日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。 ETFは日経平均株価などの指数に連動して株価が動く商品で、市場全体に分散投資するのと同じ働きをします。このため個別銘柄に比べると値動きが穏やかです。指数に連動するので分かりやすく、取引所の立会時間中はいつでも売買できます。
 
このように、リスクが小さいETFは、短期間で利益を求めるよりは中期的な投資に向いた商品と言えます。


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