株取引の方法を解説!


株取引でローソク足の形と名前や意味

ローソク足は株価の動きによっていろいろな形を取りますが、大きく分けると次の表のような9種類に分類して呼ぶことがあります。なお、以下でローソクの足やヒゲが長いとか短いといった言い方をしますが、この長い短いは絶対的なものではなく、非常に感覚的な言い方であることをおぼえておきましょう。
p22.jpg
●小陽線と小陰線
「小陽線」(しょうようせん)と「小陰線」(しょういんせん)は、株価が小幅に動いたことを表します。小陽線は寄り付きから若干の値上がりで、小陰線は若干の値下がりです。株価は日々動くので、小陽線や小陰線は株価チャートのあちこちに出てきます。

●大陽線と大陰線
「大陽線」(だいようせん)と「大陰線」(だいいんせん)は、株価が大幅に動いたことを意味します。大陽線は大きな値上がりで、大陰線は大きな値下がりです。「いくら値上がり(値下がり)したら大陽線(大陰線)になる」というような明確な決まりはなく、普段と比べて値動きの幅が大きいときを大陽線/大陰線と呼びます。

株価が大きく動くことはそう多くはないので、大陽線や大陰線が出る機会はまれです。ただし、何か大きなニュースが出たりしたときには、株価が急激に動きやすいので、大陽線や大陰線が出ることがあります。また、株価が長期間にわたって下落したあとで、大陽線が出た場合、それがきっかけになって株価が上がり始めることもあります。逆に、株価が上昇を続けたあとで大陰線が出たら、それが値下がりのきっかけになることもあります。

特に、ヒゲがない大陽線/大陰線(つまり始値と終値が、それぞれ高値もしくは安値である場合)は、それぞれ「陽の丸坊主」「陰の丸坊主」と呼びます。これらの形は、株価が一方向に大きく動いた時に出ますが、それが株価の動きの転換点になることが多くあります。

このように、大陽線/大陰線は株価の行く末を判断する上で重要なポイントになります。

●上影陽線と上影陰線
「上影陽線」(うわかげようせん)と「上影陰線」(うわかげいんせん)は、株価が上がったものの、売りが出始めて株価が下がり、もとの株価付近まで戻ったことを意味します。

p23.jpg株価がしばらく上昇したあとで、このようなローソク足が出た場合は「そろそろ株価上昇が終わるだろう」と思って売った人が多いことを意味するので、株価はこれ以上、上がりにくくなっていると言えます。したがって、上影陽線や上影陰線が出たときには、新たにその銘柄を買うことは避けるべきです。また、その銘柄を持っているなら、売って利益を確定しておく方が無難です。

また、実体部分に比べて上ヒゲがかなり長い上影陽線(陰線)は、大工道具のトンカチに形が似ていることから、そのものずばり「トンカチ」と呼びます。 トンカチが出た場合は、株価が大きく上がったものの、一気に売りが入って押し戻されたことを意味します。そのような銘柄は買わないようにするべきです。ただし、値下がりが短期間で終わり、そのあとに再度株価が上がりだすこともあります。

●下影陽線と下影陰線
上影陽線/上影陰線とちょうど逆の形として「下影陽線」(したかげようせん)と「下影陰線」(したかげいんせん)があります。株価が下がったあと、買いが入って株価がもとの近くまで戻ってくると、下影陽線や下影陰線になります。

p24.jpg株価の下落がしばらく続いたあとでこれらの形が出た場合、「そろそろ株価が底を打っただろう」と判断して買った人が多くいることを意味します。したがって、株価はそれ以上下がりにくくなります。このような状況が見えたら、その銘柄を買いの候補に入れると良いでしょう。

特に、実体部分に比べて下ヒゲが非常に長い下影陽線(陰線)は「カラカサ」と呼びます。カラカサが出たときには、株価が大きく下がったあとで、かなりの買いが入って、もとの株価近くまで戻ったことになります。そのような銘柄は買いの候補になります。

p25.jpgただし、値下がりが続く中で、一時的に株価が反発しただけという場合もあるので、注意が必要です。

●寄引同事線
始値と終値がほぼ等しくなることもあります。それをローソク足で表すと、実体部分は高さがほとんどなくなり、横一本の線のようになります。このような形のことを「寄引同事線」(よりひけどうじせん)と呼びます。
p26.jpg寄引同事線の中で、上下のヒゲが短いものは、小陽線/小陰線と同様に、さほど気にする必要はありません。しかし、上下どちらかのヒゲが非常に長い場合は、上影陽線(陰線)や下影陽線(陰線)と同様に、株価の動きが変わる前触れであることが多くあります。


>> 元メリルリンチ証券No.1トレーダーの教材が無料 



 
  価格キャッシュバック