株取引の方法を解説!


株取引でセリングクライマックスの解説

株価がじりじりと下がる局面で、何らかのきっかけで株価が大きく下がることかあります(例えば、悪いニュースが出たときなど)。

この場合は、その株を持っていた多くの人が「早く売らないとまずい」と考えて、その株を投げ売りします。その結果、出来高が大きく膨らむことになります。このような状況を「セリングクライマックス」(Selling Climax=売りの頂点)と呼びます。

そのような場面に出くわすと「この株はもっと値下がりしそうだ」と思えて、とても買う気にはなれないものです。しかし、セリングクライマックスを通過すると、売りの圧力が急激に減って、買いの方が優勢になりやすくなります。そうなると、株価が急激に反発することもよくあります。

このように、株価がしばらくじりじりと下落したあとで、出来高を伴って大幅に下落してセリングクライマックスを迎えたときには、買いのチャンスであることもあります。

●セリングクライマックスの例
次の図は、ソニーの2002年10月~2003年9月の週足チャートに出来高を入れたものです。 2003年1月頃から株価がじりじりと下げ始めて、4月に大きく値下がりし、4月下旬に底を打っています。この大幅な値下がりは、ソニーが業績を下方修正したことが原因で、その当時は「ソニーショック」と呼ばれていました。

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図の中で点線で囲んだ部分を見ると、株価が大幅に下がる一方で、出来高が普段の倍以上に達していることが分かります。そして、そのあとは株価は徐々に値上がりしていっていることも分かります。つまり、この「ソニーショック」は、絶好の買いのチャンスだったことになります。

もっとも、出来高を伴って株価が大きく下がったからといって、すぐに株価が反発するとは限りません。そのあともさらに値下がりが続くこともあります。「セリングクライマックスが来た」と思って買った場合、そのあとにさらに値下がりするようなら、損切りをして損失を膨らまさないようにすることが必要です。


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