株取引の方法を解説!


株取引でトレンドや押し目・戻りを判断する(先行スパン1,2)

先行スパン1と先行スパン2は、名前のとおり、現在の株価より先の日付の値まで計算して、株価チャートに書き込みます。また、先行スパン1と先行スパン2の間には網をかけることが一般的です。

先行スパン1と先行スパン2の間の部分のことを「雲」または「帯」と呼びます。株価が上昇トレンドのときは、雲は株価の下に位置します。逆に、株価が下落トレンドの時には、雲は株価の上に位置します。

株価が上昇トレンドの場合、株価が一時的に下がっても、雲の近辺で反発すれば、上昇トレンドが続くと言われます。つまり、雲が下値支持線のように働くことになります。

p74.jpg株価が下落トレンドの場合、一時的に戻っても、雲の手前近辺で反落すれば、下落トレンドが続くと言われます。つまり、雲が上値抵抗線のように働くことになります。

また、トレンドが反転する際には、株価が雲を突き抜けることになります。株価が雲を下から上に抜けるのを「好転」、逆に上から下に抜けるのを「逆転」と呼びます。この性質を利用して、株価が雲を下から上に抜いたら買い、雲の上にある間は持ち続けて、雲を上から下に抜いたら売る、というように売買タイミングを取る方法が考えられます。

p75.jpg●先行スパン1と先行スパン2の例
次の図は、トヨタ自動車の2003年12月~2004年12月の日足チャートに、先行スパン1と先行スパン2を入れた例です。
p76.jpg2004年夏頃までは上昇トレンドで、その間に押し目が3回ありますが、いずれも先行スパンの近辺で反発していることが分かります。また、2004年夏以降は下落トレンドで、戻りが2回ありますが、いずれも雲の近辺で反落しています。

また、このチャートを見ると、株価が一度先行スパンの上下に抜けると、その状態がしばらく続く傾向が見えます。中期的な売買の判断に、先行スパンを使うのも良さそうです。

ただし、株価の動きが保ち合いになると、株価が先行スパンの雲と頻繁にクロスすることになります。そのときは、雲の上下どちらかにはっきりと抜け出すまで、売買を控えるのが良いでしょう。


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