株の新高値・新安値で判断
市場全体の上がり過ぎ/下がり過ぎの度合いを判断する指標としては「新高値(安値)銘柄数」というものもあります。まず、「新高値」と「新安値」という用語の意味から学習しましょう。
一定期間の中で、それまでの最高値を更新した場合、それを「新高値」と呼びます。逆に、それまでの最安値を更新したときには、それを「新安値」と呼びます。
1月~3月までの間は、前年の1月からその日までの間の最高値(最安値)を更新したときに、新高値(新安値)と呼びます。4月~12月の間は、その年の1月からその日までの間の最高値(最安値)を更新したときに、新高値(新安値)と呼びます。
一定期間の中で、それまでの最高値を更新した場合、それを「新高値」と呼びます。逆に、それまでの最安値を更新したときには、それを「新安値」と呼びます。
1月~3月までの間は、前年の1月からその日までの間の最高値(最安値)を更新したときに、新高値(新安値)と呼びます。4月~12月の間は、その年の1月からその日までの間の最高値(最安値)を更新したときに、新高値(新安値)と呼びます。
株式市場全体が上り調子だと、それまでの最高値を更新する銘柄も多くなってきます。つまり、新高値をつける銘柄の数が増えます。逆に、株式市場全体が下り調子だと、新安値をつける銘柄の数が増えます。そこで、新高値(新安値)をつけた銘柄の数から、市場の上がりすぎ/下がりすぎを判断するという方法が考えられました。
この「新高値(新安値)をつげた銘柄の数」のことを「新高値(新安値)銘柄数」と呼びます。通常は、東証一部を対象にして新高値/新安値銘柄数を数えます。
●市場全体の底と新安値銘柄数の関係
市場全体が大きく値下がりして、セリングクライマックスを迎えると、新安値銘柄の数が急激に増えることがよくあります。
次の図は、2004年3月~7月の日経平均株価の日足チャートと、その間の新安値銘柄数を対比してみた例です。5月に入って日経平均株価が急落し、5月17日に底打ちしていますが、そのときには新安値銘柄数が251銘柄にも上り、東証一部銘柄の約6分の1が新安値をつけています。しかし、そのあとは日経平均株価は徐々に反発し、1か月強で15%ほど値上がりしています。
ただし、5月10日にも日経平均株価は大幅に下落していて、新安値銘柄数も204銘柄に上っています。このように、急落が一度で終わらずに、二度三度と繰り返すこともあります。
市場全体が急落して新安値銘柄が急増した時は、株価が当面の底を打つこともあります。しかし、この例の5月10日のように、さらに下落することもあります。
このように、新安値急増時に株を買えば、うまくいけば短期間で大きく儲かることもあります。しかし、さらに値下がりして大きく損をする恐れもあります。もしこのタイミングで買うつもりなら、逆指値をしておくなどして、株価がさらに下落した場合に備えることが必要です。
●市場全体の天井と新高値銘柄数の関係
今度は、市場全体の天井と、新高値銘柄数の関係を見てみましょう。図は、2003年3月~11月の日経平均株価の日足チャートと、新高値銘柄数とを対比したものです。
これを見ると、日経平均株価が高いときには、新高値銘柄数も多いという傾向かあります。ただし、新安値銘柄数のチャートと比べると、日経平均株価の天井と、新高値銘柄数の天井とは、さほど明確には一致していません。
例えば、2003年8月~9月あたりを見ると、新高値銘柄数が200を超えた日が3日ありますが(縦の点線を引いた所)、3回目を過ぎたあたりでようやく日経平均株価が天井を打っています。
このように、新高値銘柄数は、日経平均株価の天井を判断する際に、先行指標的な役割をすると考えた方が良いでしょう。新高値銘柄数がピークを過ぎてもすぐに株を売らずに、もう少し様子を見てから株を売った方が良さそうです。
この「新高値(新安値)をつげた銘柄の数」のことを「新高値(新安値)銘柄数」と呼びます。通常は、東証一部を対象にして新高値/新安値銘柄数を数えます。
●市場全体の底と新安値銘柄数の関係
市場全体が大きく値下がりして、セリングクライマックスを迎えると、新安値銘柄の数が急激に増えることがよくあります。
次の図は、2004年3月~7月の日経平均株価の日足チャートと、その間の新安値銘柄数を対比してみた例です。5月に入って日経平均株価が急落し、5月17日に底打ちしていますが、そのときには新安値銘柄数が251銘柄にも上り、東証一部銘柄の約6分の1が新安値をつけています。しかし、そのあとは日経平均株価は徐々に反発し、1か月強で15%ほど値上がりしています。
ただし、5月10日にも日経平均株価は大幅に下落していて、新安値銘柄数も204銘柄に上っています。このように、急落が一度で終わらずに、二度三度と繰り返すこともあります。
市場全体が急落して新安値銘柄が急増した時は、株価が当面の底を打つこともあります。しかし、この例の5月10日のように、さらに下落することもあります。
このように、新安値急増時に株を買えば、うまくいけば短期間で大きく儲かることもあります。しかし、さらに値下がりして大きく損をする恐れもあります。もしこのタイミングで買うつもりなら、逆指値をしておくなどして、株価がさらに下落した場合に備えることが必要です。
●市場全体の天井と新高値銘柄数の関係
今度は、市場全体の天井と、新高値銘柄数の関係を見てみましょう。図は、2003年3月~11月の日経平均株価の日足チャートと、新高値銘柄数とを対比したものです。
これを見ると、日経平均株価が高いときには、新高値銘柄数も多いという傾向かあります。ただし、新安値銘柄数のチャートと比べると、日経平均株価の天井と、新高値銘柄数の天井とは、さほど明確には一致していません。
例えば、2003年8月~9月あたりを見ると、新高値銘柄数が200を超えた日が3日ありますが(縦の点線を引いた所)、3回目を過ぎたあたりでようやく日経平均株価が天井を打っています。
このように、新高値銘柄数は、日経平均株価の天井を判断する際に、先行指標的な役割をすると考えた方が良いでしょう。新高値銘柄数がピークを過ぎてもすぐに株を売らずに、もう少し様子を見てから株を売った方が良さそうです。