株取引の方法を解説!


株取引期間の選び方

株取引は、1日で取引を終わらせるデイトレードから、数日、数週間、数か月と株を保持する期間によって、その方法ががらりと変わります。それぞれの違いと特徴を知り、ご自分にピッタリの方法を選びましょう。

インターネット株取引が普及して売買手数料が従来より大幅に安くなり、マザーズやジャスダックなどの新興市場が活気を持つようになってきました。このようなことも影響し、個人投資家の間に広がってきたのが、1日のうちに売買を繰り返す「デイトレード」という手法です。主にデイトレードを行う投資家を「デイトレーダー」と呼びます。

デイトレードは、その日買った株を、その日のうちにすべて売ってしまいます。その理由は、株式市場が閉じた後、倒産や何かの事件があって、株価が暴落するなどの影響を受けないようにするためです。

もう1つのデイトレードの考え方は、たとえ寄りつきから大引けを比べると株価は下がっていても、まっすぐ下がるわけではなく、行ったり来たりしながら下がっていくもので、その上がった瞬間をとらえれば利益は出る、というものです。
p12.jpgデイトレードに向いた銘柄は、1日の中で動きが激しく、上がったり下がったりするものです。何度も売買するため、証券会社は手数料が安いところで、定額制のあるところがいいでしょう。また、9時から11時までと12時30分から3時まで、パソコン画面に貼り付いて取引するので、専業でないと難しいでしょう。会社で働いている人だと、仕事中にデイトレードを行うのはまず無理です。ですから、仕事をすでにリタイアした人や家にいることが多い主婦など、時間的に余裕のある人にデイトレードは向いています。

タイミングによっては、デイトレードが非常に有効になることもあります。例えば、株式市場全体が急落した場合、その後に大きく反発することがよくあります。そのタイミングを狙ってデイトレードや短期売買をすれば、短期間で大きく儲けられることもあります。

またデイトレードは比較的小さな値動きを狙うので、利益を確保するためには、それなりの投資額が必要になります。


数日から数週間程度の期間で売買を繰り返すのを「短期取引」といいます。スイングトレードとかウイークトレードという場合もあります。サラリーマンや主婦などが、1日1~2時同位を割いて株取引に当てている例もあります。必ずしもリアルタイムで相場を見ている必要はなく、夜の間に注文を出しておくことも可能です。

デイトレードよりは相場急変のリスクはありますが、こまめに相場をチェックしていれば対処はしやすいでしょう。銘柄も、なるべく値動きの激しいものを選ぶのが大きく儲けるコツですが、リスクも大きいので、相場の急落に対して逆指値などを使い、自動で対処しておくことが望まれます。

株を一度買ったあと、数か月~数年程度持ち続けて値上がりを待ち、その後に売る方法もあります。これを「中期取引」と呼びます。中期取引では、銘柄選び/売買のタイミング判断/経済動向の判断など、さまざまな分析手法を組み合わせることが必要になります。

といっても、年中そのような作業をする必要はありません。定期的に状況をチェックして、「そろそろ買い(売り)かな」という雰囲気になったら、重点的に分析するようにします。ただし、少なくとも新聞の経済面を毎日読むなどして、状況の急変に対応できるようにしておく必要があります。

中期取引では、売買回数はそれほど多くならず、また一度に得られる利益も大きめになるので、中長期的に資金をじっくり増やしたい人には最適です。ただし、株価が上がるのを待つことが必要なので、気が短い人には向いていません。


買った株を5年、10年と保有し続ける方法を「長期取引」と呼びます。かつては、株式投資は長期で行うべきものだとされていました。経済が成長するにつれて株価も上昇するので、株を長期間持ち続ければ、大きな果実が得られるという考え方です。

確かに、第二次大戦後からバブル崩壊までは、長期取引は非常に有効でした。その約45年間で、株価が数百倍になった銘柄も少なくありません。日経平均株価も300倍以上になっています。

しかし、これからの日本は少子高齢化が進み、かつてのように経済が大きく成長することは期待しにくいでしょう。となると、株価が長期的に上昇を続けることも、考えにくいのではないでしょうか。中には高成長を遂げて株価が大幅に上がる企業も出てくる場合もあるでしょうが、そのような企業の株にめぐり合える確率はきわめて低いと言えるでしょう。

したがって、将来に成長することが期待できる銘柄を除いては、今後は長期取引はしない方が良いのではないかと考えられます。また、長期取引では売買タイミングはあまり重要ではなく、「いかに良い銘柄を選ぶか」ということがポイントになります。


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