株価チャート出来高の見方
売買が成立した株数のことを「出来高」と呼びます。例えば、買い/売りそれぞれ100万株の注文があって、それらがすべて成立すれば、出来高は100万株になります。
基本的に、出来高の動きは株価の動きと似たものになります。株価が上がってくると、「今買えば儲かるだろう」と考える人が増えて、買い注文が増えます。これに対して、その株を持っていた人は「今売れば儲けることができる」と考えるので、売り注文も増えます。そのため、出来高も増えていきます。
これに対して、株価が下がると、買う人は「今買っても損をするだけだ」と思うので、買い注文は減ります。また、売る側も「今売ってもあまり儲からない(あるいは損をする)」と考えて、売り注文を出しにくくなります。このように、株価が下がると出来高も減る傾向があります。
次の図は、川崎重工業の週足チャートで株価と出来高の動きを比較してみた例です。株価と出来高がおおむね連動して動いていることが分かります。また、図中の①や②のように、株価が大きく伸びたところでは、出来高も大きく伸びていることが分かります。
基本的に、出来高の動きは株価の動きと似たものになります。株価が上がってくると、「今買えば儲かるだろう」と考える人が増えて、買い注文が増えます。これに対して、その株を持っていた人は「今売れば儲けることができる」と考えるので、売り注文も増えます。そのため、出来高も増えていきます。
これに対して、株価が下がると、買う人は「今買っても損をするだけだ」と思うので、買い注文は減ります。また、売る側も「今売ってもあまり儲からない(あるいは損をする)」と考えて、売り注文を出しにくくなります。このように、株価が下がると出来高も減る傾向があります。
次の図は、川崎重工業の週足チャートで株価と出来高の動きを比較してみた例です。株価と出来高がおおむね連動して動いていることが分かります。また、図中の①や②のように、株価が大きく伸びたところでは、出来高も大きく伸びていることが分かります。
基本的に出来高は株価と似たような動きをしますが、時には出来高が株価に先行して動くこともあります。
まず、株価が上昇傾向なのに出来高が減っていくことがあります(次の図の①)。出来高が減ってくれば、いずれは株価が頭打ちになる可能性が高い(次の図の②)ので、そのような場合は持ち株は売っておいた方が無難でしょう。
この反面、また株価が下落傾向なのに出来高が増えることもあります(図の③)。その場合は「そろそろ底値ではないか」という思惑で株を買っている人が増えていることが予想されます。そのような動きが見えたら、その株をチェックしておいて、買うタイミングを探るようにすると良いでしょう。
まず、株価が上昇傾向なのに出来高が減っていくことがあります(次の図の①)。出来高が減ってくれば、いずれは株価が頭打ちになる可能性が高い(次の図の②)ので、そのような場合は持ち株は売っておいた方が無難でしょう。
この反面、また株価が下落傾向なのに出来高が増えることもあります(図の③)。その場合は「そろそろ底値ではないか」という思惑で株を買っている人が増えていることが予想されます。そのような動きが見えたら、その株をチェックしておいて、買うタイミングを探るようにすると良いでしょう。
株価がじりじりと下がる局面で、何らかのきっかけで株価が大きく下がることかあります(例えば、悪いニュースが出たときなど)。
この場合は、その株を持っていた多くの人が「早く売らないとまずい」と考えて、その株を投げ売りします。その結果、出来高が大きく膨らむことになります。このような状況を「セリングクライマックス」(Selling Climax=売りの頂点)と呼びます。
そのような場面に出くわすと「この株はもっと値下がりしそうだ」と思えて、とても買う気にはなれないものです。しかし、セリングクライマックスを通過すると、売りの圧力が急激に減って、買いの方が優勢になりやすくなります。そうなると、株価が急激に反発することもよくあります。
このように、株価がしばらくじりじりと下落したあとで、出来高を伴って大幅に下落してセリングクライマックスを迎えたときには、買いのチャンスであることもあります。
●セリングクライマックスの例
次の図は、ソニーの2002年10月~2003年9月の週足チャートに出来高を入れたものです。 2003年1月頃から株価がじりじりと下げ始めて、4月に大きく値下がりし、4月下旬に底を打っています。この大幅な値下がりは、ソニーが業績を下方修正したことが原因で、その当時は「ソニーショック」と呼ばれていました。
図の中で点線で囲んだ部分を見ると、株価が大幅に下がる一方で、出来高が普段の倍以上に達していることが分かります。そして、そのあとは株価は徐々に値上がりしていっていることも分かります。つまり、この「ソニーショック」は、絶好の買いのチャンスだったことになります。
もっとも、出来高を伴って株価が大きく下がったからといって、すぐに株価が反発するとは限りません。そのあともさらに値下がりが続くこともあります。「セリングクライマックスが来た」と思って買った場合、そのあとにさらに値下がりするようなら、損切りをして損失を膨らまさないようにすることが必要です。
この場合は、その株を持っていた多くの人が「早く売らないとまずい」と考えて、その株を投げ売りします。その結果、出来高が大きく膨らむことになります。このような状況を「セリングクライマックス」(Selling Climax=売りの頂点)と呼びます。
そのような場面に出くわすと「この株はもっと値下がりしそうだ」と思えて、とても買う気にはなれないものです。しかし、セリングクライマックスを通過すると、売りの圧力が急激に減って、買いの方が優勢になりやすくなります。そうなると、株価が急激に反発することもよくあります。
このように、株価がしばらくじりじりと下落したあとで、出来高を伴って大幅に下落してセリングクライマックスを迎えたときには、買いのチャンスであることもあります。
●セリングクライマックスの例
次の図は、ソニーの2002年10月~2003年9月の週足チャートに出来高を入れたものです。 2003年1月頃から株価がじりじりと下げ始めて、4月に大きく値下がりし、4月下旬に底を打っています。この大幅な値下がりは、ソニーが業績を下方修正したことが原因で、その当時は「ソニーショック」と呼ばれていました。
図の中で点線で囲んだ部分を見ると、株価が大幅に下がる一方で、出来高が普段の倍以上に達していることが分かります。そして、そのあとは株価は徐々に値上がりしていっていることも分かります。つまり、この「ソニーショック」は、絶好の買いのチャンスだったことになります。
もっとも、出来高を伴って株価が大きく下がったからといって、すぐに株価が反発するとは限りません。そのあともさらに値下がりが続くこともあります。「セリングクライマックスが来た」と思って買った場合、そのあとにさらに値下がりするようなら、損切りをして損失を膨らまさないようにすることが必要です。