株取引の方法を解説!


株価チャートの動きが滑らかなRCI

RSIやボリュームレシオとやや動き方が違う指標として「RCI(アール・シー・アイ)」というものもあります。ここではRCIについて学習します。

RCIの仕組みと特徴
ここまでRSIやボリュームレシオを学習してきましたが、それらの指標は株価や出来高の動きをストレートに反映したものです。日々の株価や出来高の動きに逐一反応して、値が日々上下します。

そのため、指標がいつ底や天井を打ったのかを判断するのが困難です。例えば、底を打って上がったかと思うと、次の日に再度下がってしまうということもあります。

そこで、株価そのものを計算の対象にしない指標もあります。 RCIはその中の1つです。 RCIは、日々の株価を高い順に順位づけして、その順位の並び具合を「順位相関係数」というもので表し、株価の位置を判断しようというものです。ちなみに、RCIは「Rank Corelation lndex (ランク・コリレイション・インデックス)」の略で「順位相関係数」の英語の頭文字です。

RCIは-100%~+100%の範囲を動きます。株価が上昇傾向なら、RCIも上昇します。逆に、株価が下落傾向なら、RCIも下落します。 また、RCIはRSI等に比べると滑らかに動く性質があります。計算する対象の期間を長くするほど、動きは滑らかになります。ただし、あまり長くしすぎると株価の動き
から遅れ、短期売買には使えなくなります。

なお、RCIはケンミレ株式情報のチャートやカブドットコム証券の「スーパーチャート」などで表示することができます。


次の図は、ゼネコン大手の鹿島の2004年1月~2005年3月の日足チャートに、20日間RCIを入れたものです。図中に縦の実線が引いてあるところがいくつかありますが、それらはRCIが底打ちしたところです。また、縦の点線が引いてあるところもありますが、それらはRCIが天井を打ったところです。

この図を見ると、RCIが底打ちした時点では、株価も短期的な底になっている傾向が見えます。また、RCIが天井を打った点では、株価も短期的な天井になっている傾向があります。それから、RSIやボリュームレシオとは違って、RCIは比較的滑らかに上下していることが分かります。
p95.jpgこのチャートから、RCIが底打ちしたら買い、天井を打ったら売るというように、売買タイミングを決めることが考えられます。

ただし、図中の①/②/③のように、株価が横ばい気味に推移すると、RCIが上昇途中でいったん下落することもあります。その場合は、そのあとに株価が下がる恐れもあるので、念のために売っておく方が良いでしょう。

また、鹿島は大企業であり、株価が極端に動くことがあまりないので、比較的売買タイミングを取りやすくなっています。しかし、株価が激しく上下する銘柄だと、RCIの動きも不安定になり、売買タイミングを取るのは難しくなります。


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